CASE STUDY導入事例

Genba.netシステム及びAI-JUCQRシステムの導入事例

住友林業ホームテック株式会社様

現場管理者の生産性を格段に向上させる報告書管理システム

住友林業ホームテック様は 住友林業で建てられた物件はもとより、他社で建てられた物件のリフォームも手掛け、その技術力を活かし築100年以上の古民家再生や宿泊施設等の非住宅リノベーションにも対応するなど、最先端のリフォーム技術を多くのお客様へ提供して来ました。
しかし取り扱う建物や業容の拡大にともない、業務フローは複雑化し、品質管理項目も増大して管理するヒトの業務効率向上が必須となりました。
そして2015年、施工品質管理のデジタル化に本格着手し、業務改革が始まりました。

<導入前>
  ■ 1事業所が管理するエリアが広く各現場の巡回管理が困難
  ■ 膨大な施工写真、施工報告書の確認作業が繁雑
  ■ 現場管理と事務処理を効率化したい

<導入後>
  ■ 施工写真をリアルタイムで遠隔確認出来るGenba.netを採用
  ■ AI-SHAFTを活用し効率よく見逃さない体制へ
  ■ 現場管理者の負荷軽減

施工写真のAI判定により業務変革をスピードアップ

2015年、施工品質の確証となる施工報告書の管理精度向上を目的とし、弊社画像管理システムGenba.netを導入。施工報告書の作成から回収管理までをクラウドシフトされました。
Genba.netご採用により施工写真をオンラインで適時期に判定することが可能となり、施工報告書の管理精度の飛躍的向上に寄与しております。
また、そのビッグデータ(日々、合否判定された施工写真データ)を活用するべく、人工知能活用型AI-JUCQRを追加採用され、撮影された施工写真が基準を満たしているかをAIが判断し記録するAI-SHAFT(Sumitomo Forestry Home Tech AI Field Technology)の完成に成功。
2023年5月より全国65拠点全てにおいて運用が開始されています。

「Genba.net」⇔「AI-JUCQR」データの連携性、システムの柔軟性を高く評価

【開発責任者:武笠部長コメント】

誰が、どこで、どんな課題に直面しているのか理解しないまま導入したシステムやツールは、満足に機能しないどころか、新たな障害を生むことすらあります。Genba.netの採用においては、日々の業務とシステムとを融合させるため、現場管理者と協議を重ねていただき、実際に現場で施工部位を撮影する工務店へのサポートも粘り強く対応いただくなど、1つ1つ課題を解消しながらシステムをカスタムしていただきました。また、Genba.netは高いユーザビリティを有し、その使い勝手の良さから、ITには縁遠いベテラン現場作業者にも比較的スムーズに受け入れられ、非常に多くの施工写真が撮影されるようになりました。ただ、ここで新たな課題が浮上します。飛躍的に伸びた写真撮影率・記録書提出率が、現場管理者の処理能力を超えてしまったのです。ギアヌーヴ社さんのご提案により、撮影され評価された写真の価値を再認識し、そのビッグデータを活かすためにAI-JUCQRの追加採用を決めました。その後の開発でもGenba.net・AI-JUCQR両システムの柔軟性からAI-SHAFTの開発も非常にスムーズに進みました。

これからAI-SHAFTの本格運用が始まります。現場管理者の業務負荷が軽減されることを期待するとともに、より安心・安全で信頼性の高い現場をお客様へご提供できる環境づくりを目指します。

【開発担当者:松田課長代理コメント】

Genba.net導入時、強く意識したのは“使わせるツールではなく、進んで使って貰えるツール”でした。
現場を離れていても社内基準を満たしていない施工を見逃すことなく、同時進行する複数の現場の施工管理精度を高めたい、それが可能なツールだと確信していましたが、いかに現場に浸透させるかが課題でした。ギアヌーヴ社さんには現地指導などご協力いただき、一歩一歩着実に使用率を高めていったことを覚えています。また、各拠点でのシステム利用状況を逐一本部でもチェックし、撮影され評価された写真の二次チェックにも注力しました。将来のAI運用に必須な作業であると、早い段階からギアヌーヴ社さんにアドバイスいただいていたからです。その積み重ねの結果、AI-SHAFT の判定精度を95%以上とする事に成功しました。AI自動判定の導入効果により施工写真の確認は3分の1にまで大幅削減となり格段に業務効率が向上します。日々の積み重ねが、業務改革として実を結ぶタイミングに居合わせたことを幸運に思います。

今回のAI自動判定の導入はあくまでもスタートと認識しています。今後はAIの判定を分析し、より高度なAIに育成し次のステージを目指します。

AIをもう一人のリーダーに

AI-SHAFT、これは住友林業ホームテック様のためだけに作られたシステムの名称です。
AIという完成品は売っていません。現場と共に課題に向きあい、大量かつ良質な画像データの蓄積とそれを管理できる体制の構築、それらを実践していたからこそ、血の通ったシステムを構築する事が出来ました。
AI導入はスタートに過ぎません。その後のサポートにより、高度なAIに育成することで次のステージ、目に見える生産性の獲得を目指し、これからも挑戦を続けていきます。

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